PDR17's barca-watchbook

ペップバルサに魅了されて早10年。バルセロナのこれまでとこれからを徒然と書いていきます。

グリーズマンの起用法を考える

こんにちは。シーズンが終わって約1ヶ月。

なかなかに忙しく、随分とサボってしまいました。移籍市場も活発になりだしたので、また細々と書いていこうと思います。

 

現在はコパアメリカが無事大きな怪我なく終わり、安心しているところです。

 

 

 

 

さて、今シーズンも我らがバルサは大枚をはたいて超大物アタッカーの獲得に踏み切りました。

 

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その名はグリーズマン。相も変わらず移籍で不手際があったようですが、まあその話は置いておいて、彼を一体どのように現チームに組み込んでいくのが最適なのか、考えていきたいと思います。

 

 

グリーズマンの特徴

 

ソシエダ時代から、長くグリーズマンを見てきたわけですが、彼を一言で言い表すとすれば、

世界最高のリンクマン

という言葉が1番しっくりきます。

 

リンクマンになれる選手は世界中にたくさんいますが、グリーズマンを世界最高と考える理由は、リンクマンをこなしながら得点も量産できる、という点に尽きます。

 

 

ピッチのあらゆる場所に顔を出す運動量と献身性、正確なタッチ、カウンターの起点となれるスピード、バリエーション豊富なフィニッシュワーク…などなど、長所を挙げればキリがありませんね。

 

FWに対しての戦術的要求が非常に厳しいシメオネの元で5年もの間エースとして君臨していたことが示すように、戦術理解度の高さも大きな特徴です。

 

 

したがって、あらゆるポジションで、一定以上の活躍を期待することはできるはずです。

 

しかし、彼の能力を最大限に発揮させるならば、FWとMFの中間ポジションで、潤滑油として働いてもらうのが一番だと思います。

 

 

 

②メッシとの共存問題

 

グリーズマンの良い所をたくさん書いていったわけですが、もちろん不安もあります。

 

それは、メッシと共存できるのか?

という、バルサに来るアタッカーには避けて通ることができない問題です。

 

 

グリーズマンとメッシが同じチームで試合をしたことが無いので、想像するしか無いわけですが、近いプレースタイルの選手で考えてみましょう。

 

 

グリーズマンに最もよく似ている選手は、ユベントスのディバラだと思います。

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ディバラとメッシはアルゼンチン代表のチームメイトですが、その共存については長らく疑問視されてきました。

 

先日のコパアメリカ3位決定戦では、共に先発してメッシはアシスト、ディバラは得点し、一見問題が解決したかに見えましたが、早々にメッシが退場となり何とも言えない幕切れとなってしまいました。

 

 

よく言われるメッシとディバラの共存が難しいの理由は、2人の得意とするプレーエリアが丸かぶりしているから、というものです。

 

しかし、メッシというプレーヤーを長く見てきた方々ならば分かると思いますが、

メッシは周りの選手の状況に合わせて、自分がいるべき場所を瞬時に察知し、得点への最適な道筋を瞬時に描くことができる選手で、

場合に応じてパサーになり、ドリブラーになり、フィニッシャーになることができる人間を超えた何かです。

本来なら、ディバラとプレーエリアを住み分けすることなど容易なはずです。

 

では、なぜアルゼンチン代表ではそれが上手くいかないのでしょう?

 

 

私は、アルゼンチン代表というチームそのものに大きな問題があると考えています。

 

 

批判を覚悟で言ってしまえば、アルゼンチン代表には中盤がありません。

フォーメーションで言うと、7-0-3、4-3-0-3のような形となってしまっています。

 

 

もう一度言いますが、ディバラはグリーズマンと同じく世界屈指のリンクマンです。

しかし、アルゼンチンにはリンクすべき中盤が存在しません。これでは、ディバラの本来の力が発揮できないのも無理はありません。

 

このような状況でも、W杯やコパアメリカでそこそこの成績を残してきたのは、前線の3の個の破壊力が途轍もなかったからです。

 

ディバラは素晴らしい選手ですが、独力で何かを生み出すことに長けた選手ではありません。

あくまでも、周りのと連携の中で、自らを生かし周りを生かしていく選手です。

 

 

メッシとディバラの共存が難しい原因は、当の本人たちのプレースタイルやプレーエリアにあるのでなく、アルゼンチン代表そのものにあるのです。

 

 

では、我らがバルサはどうなのでしょうか?

もちろん、アルゼンチン代表とは比べ物にならないほどの人材を揃えています。

中盤がないなど口が裂けても言えません。

 

しかし、メッシとスアレスの破壊力に全てを託している現在のチーム構成は、本質的に言えばアルゼンチン代表と変わりありません。同じ病気にかかっているのです。

 

 

私には、フレンキーデヨングの獲得と、グリーズマンの獲得が大きく繋がっているのではないかと思えてなりません。

 

そう、この一連の補強は、「メッシ依存症」という病を克服するための大きなきっかけになるのではないか、と考えています。

 

 

 

 

グリーズマンをどう使うか

 

さて、本題です。

 

先述したように、グリーズマンは大変器用で戦術眼の優れた選手なので、どのポジションで使っても一定の成果をあげるはずです。

 

しかし、バルセロナに課された至上命題は、あらゆるタイトルを獲得することであり、一定の活躍では満足されるはずもありません。

 

 

グリーズマンの能力を最大限に生かすための方法論を考え続けなければなりません。

まだスカッドも確定してない段階ですが、現時点で私が考えた案の1つを提示したいと思います。

 

 

 

 

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3-3-4です。参考にしたのは、11-12シーズンのペップバルサ

セスクとメッシの2トップに、ペドロやサンチェス、ビジャ、クエンカなどの両ワイド。

 

大まかに言えば、セスクとメッシが入れ替わり立ち替わりバイタルに現れて混乱に陥れ、それを消すため中央を圧縮すれば、両ワイドに大きなスペースができるという戦術でした。

 

シーズン通して使われた布陣ではなく、実際に強豪相手には4-3-3に戻したりしてたので、守備に無理があると言われればそうかもしれませんが、前線の組み合わせを考えると、最良はこのようになるのではないかと思います。

両ワイドは、セルジとアルバの方が安定すると思いますが、相手を押し込む圧力を考えると、やはりドリブル能力は欠かせません。

さらに、ジョーカーとしてスアレスコウチーニョブスケツを使えるという贅沢さです。

守備の崩壊より、選手の不満のたまり具合の方が早そうですね笑

 

 

 

④まとめ

 

バルベルデは保守的なので、先程の布陣をしく可能性はほぼゼロだと思います笑

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しかし、冗談抜きに、今シーズンのバルサが全てを勝ち取るためには、今までの戦い方を抜本的に改革していかなければならないと考えています。

バルベルデもそのように考えているのではないかと思いますし、そう考えていて欲しいです。

そして、そのためのフレンキーデヨングであり、グリーズマンであるのだと思います。

 

3バックは無いかもしれませんが、来シーズンのバルサには、これまでの2シーズンには無かった何か、足りなかった何かを期待せざるを得ません。

 

 

皆さんはグリーズマンについてどのように考えているでしょうか?何か良い案があれば、お聞かせください。